犬の管理義務

聴導犬を含む補助犬を協会から借りて飼育する、共同生活を送るためには、いくつかの条件があります。

聴導犬がパートナーである主人のために意欲的に働き、喜んで仕事をしようと頑張るためには、犬の尊厳を尊重し、決められた規約をきちんと知り、厳守することが、所有者である主人の管理義務なのです。

補助犬の適正には、以下のようなものが挙げられます。

  • 健康で体力がある
  • 穏かな性格で人間が好き
  • どんな状況、環境でも落ち着いた判断、行動が出来る
  • 人間に褒められることが好き

このような適性を持つ犬が補助犬として適しているものとすれば、犬の所有者である主人は、これらの犬の適性を殺してはいけません!

犬が元気で意欲的に暮らせる環境、つまり犬の心と身体の健康の維持を所有者である主人が積極的に行うことが条件になります。

その中には、犬の怪我や病気の予防に努めるのはもちろん、犬を必要以上の大声で叱り、委縮させない、毎日の被毛の手入れを欠かさない、妊娠・繁殖をさせないための身体的な予防処置も含まれます。

また、健康管理の義務として、毎年1回~2回の定期的な健康診断と混合ワクチンの接種、季節に応じたフィラリアなどの投薬が義務付けられます。

さらに、人畜共通の感染症の知識や予防法、対処法などもある程度知識として覚えておく必要があります。

これら条件は、出来れば所有者である主人が自ら、犬を世話できることが望ましいですが、どうしても所有者本人が無理な場合、犬を世話できる家族が同居していることが絶対条件として義務付けられています。

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