聴導犬の仕事
聴導犬は基本的に、主人の耳の代わりを務めることが仕事になります。
あらかじめ訓練された主人にとって必要な音を聞いたとき、その音の発生源を自分で確認し、主人の元へ知らせに行くのです。
この必要な音とは、共に過ごす主人の生活環境によって、聞き分けるべき音、知らせる音には若干の違いが出る場合があります。
例えば、一口にドアチャイムといっても、その音は様々です。
一般的なベルのような音もあれば、鳥の声がするドアチャイムもありますよね。
そのような細かなことをすり合わせ、犬に覚えさせるために、パートナーが決まった時点で、数週間を共に寝起きして過ごす共同訓練を行うのです。
家の中で知らせるべき音には、以下のようなものがあります。
- 目覚ましのベル音
- 電話の音
- ドアチャイム
- 赤ちゃんの泣き声
- 火災報知器
- 明らかに異常な不審音
では、具体的に聴導犬の仕事の流れを見てみましょう。
1、音の発生に気付き、音の発生源を確認
2、主人の元に行き、前足で引っ掻くなどしてお知らせ
3、主人が気付いたら、音のしたところまで誘導し、発生源の手前で座る
外で気を付けるべき音には、以下のようなものが考えられます。
- 自転車のベル
- 車のクラクション
- サイレン
- 誰かが主人の名を呼んだとき