犬に仕事をさせるのは可愛そう?(1)

突然ですが、犬に仕事をさせるのは、本当に可哀そうなのでしょうか?(汗)

ある動物愛護団体が「犬がやりたくもない訓練を無理やり強制し、人のために働かせるのは、まさに動物虐待そのもの!!」と、意義を唱えているようです。

しかし、少なくとも私はそうは思いません!ときっぱり言ってはみましたが(苦笑)

分からないでもないのです、動物愛護団体の言い分も・・・。

なぜなら、「動物虐待とは動物に対する加虐行為であり、加虐する側の性格的な問題も見られる。虐待を受けた動物の状態によって、他の人が不快感を催したり、虐待を行う人間に対して不快感・不信感を抱くケースがある」と、ウィキペディアには書かれています。

それに伴い、動物自身、飼い主である主人に不信感を抱き、怯え、本来の性格さえも捻じ曲げてしまう・・・のであれば、それはまさしく動物に対する虐待です!

でも、だからといって、犬に仕事をさせるのは可愛そうと安易に片付けてしまえるものでしょうか・・・?
無理やりやらされていると、誰が判断するのでしょう?

確かに犬を訓練するときは、犬も悲鳴を上げますし、血も流します・・・。

しかし、それと同じように、訓練する側も声にならない悲鳴を上げ、涙を流すのです。

なにも知らない仔犬時代から側に置き、遊び方を教え、訓練の厳しさを教え、ひとつひとつ積み上げて育てた犬。

その犬が血を流し、悲鳴を上げ「止めて」と鳴くのです。
辛くないわけがありません・・・。

それでも、そうした厳しさを乗り越え、愛情深く訓練された犬は、成犬になっても人を憎むことはありません。

愛される喜びを知っているからです。

犬に仕事をさせるのは可愛そう?(2)

犬は人の言葉を聞き、その言葉の意味が分からないまでも、理解しようと考え、人の役に立ちたいと望みます。

言い換えれば、犬は人に命令されて喜びを感じる生き物です。

逆に、全く叱られない犬は、ストレスで病気になってしまったり、飼い主に叱られようと、わざとイタズラをして見せるものです。

聴導犬を始め、盲導犬介助犬・牧羊犬・警察犬・麻薬捜査犬・救助犬・猟犬・・・もちろんペット犬も同じです。

大好きな人、信頼している飼い主に、構ってほしくて、叱られたくて・・・犬は人に従おうとします。

その証拠に犬は、なにか命令されると、弾むように走り、急いで指示を全うしようとします。
その後、主人に褒められて、自分の存在意義を認められるのが嬉しいからです!

犬が無理なく出来て、嫌がらない程度の簡単な命令なら、犬にとってはむしろ、喜ばしいレクリエーションです。

全てを動物虐待と決めつけるのではなく、共に楽しんで歩んでいける環境なら、犬にとっての仕事もまた、それほど悲観的なものではないと、私は思うのです。

皆さんは、どう感じるでしょうか・・・?

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