ペットを聴導犬に

公共施設や公道などでは「ペット」としての域を出ないとしても、補助犬として正式に認可を必要とせず、自分が納得するのであれば、自分の犬を聴導犬として訓練することには何の問題もありません。

なぜなら「身体障害者補助犬法」が施行されるまでは、野良犬や保護センターの犬が「聴導犬」を務めていたのです。

それなら聴導犬を希望した場合、わざわざ探してまで犬を用意しなくても、今いるペットを聴導犬にすることは十分に可能、ということです!

補助犬と聞くと、気質の優しさから、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーのような大型犬を想像しがちですよね?

けれども聴導犬は、何キロもの道を歩いて「主人」を誘導する盲導犬や、荷物の持ち運び、人の世話をする介助犬とは違います。

「主人」の耳の代わりになって音を聞き、それを「主人」に伝えるのが仕事ですから、抱っこして移動したり、どこにでも連れ歩くには、むしろ小型犬の方が人気なのです。

さらに、仔犬時代から聴導犬にするための特別な環境や訓練も必要とせず、犬種や血統も全く問題にはなりません。

補助犬となったペットは、家の中以外の場所でも、警報機の音や自転車のベル音、車のクラクションの音も教えてくれる頼もしいパートナーです。

ただし、生まれついた性質によっては、向き、不向きはあります。

既存犬の服従心が優れていて、明るく健康的で世話好きな性格なら、充分に「パートナードッグ」としての素質が備わっているといえます。

ぜひ、根気良く聴導犬としてのノウハウを教えてあげて下さい。

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